ハワイ現地発

【ハワイ現地発】全米トップ5に選ばれたハワイ初のアトラクション「ワイカイ」に新施設が登場

 オアフ島西サイドにあるエヴァビーチ。ワイキキからクルマで約45分。ここにあるホカレイリゾート内に、ウォータースポーツを楽しめるレクリエーション施設「ワイカイ」が2023年にオープンし、話題となっている。

左方向へ行けばラグーン。右はサーフィン体験へ

 オープン以降、目玉とされるのが、ハワイ初の人工波によるサーフィン体験。このほか、東京ドーム5個分の広さを誇るラグーンで、スタンドアップパドルやカヤックなどのウォーターアクティビティ、足漕ぎボートなどを楽しめる。ミシュラン星獲得経験のあるシェフによるレストランなど飲食店も充実していて、2023年全米トップ5のアトラクションにも選ばれた。ここに先月、最新の水上アスレチックアトラクション「ワイカイ・アクアベンチャー」が登場した。

サーフィンを楽しめるプール(波が立っていないとき)

 せっかくなので全体をぐるっと回ってみよう。サーフィン体験ができるプールは幅30mで、高さ60cmから1.8mの波まで調整でき、時間帯によって波がスケジュールされている。なので、初心者から上級者までそれぞれに合った波でサーフィン体験ができる。サーフボードから落ちても安全なエリアに押し戻されるようになっているのだとか。

プールサイドのテーブルやイスで軽食やドリンクを楽しむことができる

 この施設は長谷工が手掛けていて、細部まで美しく整然とした作りになっているように思った。

清潔感のあるバスルーム
右はロッカー、左は個室シャワールーム

 海側にはこれから目指すアトラクションが見えた。ラグーンでありつつ砂浜もあって海のようなイメージ。この風景を見下ろすカバナもある。

静かなラグーンに浮かぶ水上アスレチックは今年3月にオープンしたばかり
プライベート感があってゆっくりくつろげるカバナ(4人用は3時間150ドル)

 では、新登場したばかりの水上アスレチック「アクアベンチャー」へ。外波の影響を受けない穏やかなラグーンに浮かんでいる。フロートがカラフルで、かつて昭和の時代に恒例で行なわれていたアイドル水泳大会のようなイメージ(古い?)で、結構ワクワクした。

ここを抜けるとラグーンへ
アスレチックを見られるテーブル席も

 アクアベンチャーの1日パスは、大人35ドル、4~13歳の子供は25ドル。地元の人は各5ドルの割引きがある。ラグーンの近くにはワンランク上のロッカールームもあり、エアコンが効いた涼しい部屋でくつろぎたい人に人気だという。

1日35ドルで借りられるロッカールーム&休憩施設「ナロカイ」

 砂浜のビーチを抜けて、水上アスレチックの入り口へ向かう。

いよいよスタート

 スタートゲートに行くには、海に入らないと辿り着けないが、深さは大人の膝くらいなのでご安心を。アスレチックは、20以上の障害物のあるメインコースと、4歳から6歳の子供用のショートコースがある。登ったり、ジャンプしたり、水上の橋を渡ったり、スライディングしたり、大人でも十分楽しめる。

メインコースは7歳から大人までが楽しめる

 この日は平日だったが、週末はローカルの家族連れでにぎわっているという。安全に楽しく遊ぶことができるのが人気の理由だろう。

ハワイは1年中ウォーターアクティビティを満喫できる

 これ以外に、足漕ぎボート(日本では白鳥だが、ここではハワイ州の鳥ネネ)、ボート、水上に浮かぶカバナ、カヤック、スタンドアップパドルなどで遊ぶこともできる(追加料金)。

ハワイ州の鳥「ネネ」の足漕ぎボート
カヤックは自信がなければキャプテン付きもできる
水上ボートでクルーズもできる
海上カバナはプライベートなパーティに人気

 行ってみて実感したのが、この施設の魅力はウォーターアクティビティ以外のクオリティも高いこと。「セッション」というセレクトショップにはセンスのいいアイテムが集まっていた。

本気で買い物モードにスイッチが入ったセレクトショップ「セッションズ」

 オーシャンライフに合わせ、サステナブルを意識した品揃え。メンズ、ウィメンズ、キッズ向けがあり、オリジナルデザインのTシャツのほか、水着やサングラスなどがどれもハイセンス。ローカルアーティストによる商品も豊富に並んでいた。

ハワイのブランド「DAKINE」のリュックなども並んでいた
地元の人は持ち歩くのが常識のウォーターボトル(24ドル~)

 飲食施設は、カウンターでさっと買えるタイプから、豊富なラインアップのワインとピザ窯を備えたレストランまで4軒。

ラグーンの前にあって飲み物や軽食を買えるフォームバー
アルコールの種類が揃うカウンターバー(プラザグリル)
本格レストラン「プラザグリル」内のプライベートルーム
抜群の眺望の席も同じく「プラザグリル」

「ザ・ルックアウト フード&ドリンク」は、サーフィンをしている様子を上から眺めながら食事ができる。

建物の左側に人工波のサーフィンプールがある
プール、ラグーン、その先の海を見渡すことができる
毎日16時~18時のパウハナアワーは10ドル台のメニューが並ぶ
サーフィンをしている様子を見ながら一休み

 見応え、遊びごたえ十分の施設。1日たっぷり遊べるので、ワイキキから遠足のような感覚で行くのがいいと思う。

友人らはランチ後「これからサーフィンに行く!」と張り切っていた

 芝生広場もあって、毎週木曜夕方にはファーマーズマーケットが開かれている。その先の広大な敷地にはホテルも建設予定だとか。ワイキキからやや距離があるものの、これから盛り上がるエリアになるかもしれない。時間帯によって渋滞があるので、交通情報をチェックしてから向かうことを忘れずに。運転が心配な方はワイキキからの送迎サービスもあるので上手に利用しよう。

水上アスレチックは上から見ると「ALOHA」になっている!
大澤陽子

ハワイで発行している生活情報誌「ライトハウスハワイ」編集長。日本ではラジオアナウンサー、ライターとエディターとして活動。2012年にハワイへ移住。新聞やハワイのガイド本などの編集に携わる。ハワイのビーチとビールをこよなく愛している。